第17話
2025年3月6日 12:06
隊員達は武器を取り出し構えた。 部族は冷静だった。 ハイタワー三世が偶像を祭壇から取り去っても 誰一人騒ぐ者は居なかった。 村人は憎しみで目をギラギラさせていたが 顔には薄ら笑いを浮かべていた。 ハイタワーは緊張感で くたくたになりながら川を下った。 しかし追っ手はやって来なかった。 ハイタワー三世は 一体どうしてこの部族が こうも簡単に守り神を手放してしまうのか 分からなかった。 そしてジャングルから 不吉で狂気じみた笑い声がこだましてきた。 それは全ての不幸の始まりの鐘だった。 初めは彼も呪いについて 若干の不安を抱えていた。 でもそれは安心に変わった。 なぜなら その偶像を空高く掲げる事で 帰り道は全く攻撃されずに済んだのである。 |
店長コメント
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