神奈川の一宮里絵の写メ日記「荒ぶる、たぎる……」：お色気物語（関内・曙町・伊勢佐木町横浜人妻風俗ヘルス店)

昨日の日記で映画『ブルータリスト』のことを中途半端に書きまして…
後れ馳せながら続きをば…
この作品のチラシに書かれた文言、
「荒ぶる、たぎる」
そう、この作品の主人公(エイドリアン・ブロディ演じるラースロー・トート)は怒りまくりの憤懣やるかたなし、
「お前は何も解っちゃいない」
仕事仲間に怒声を浴びせ、
「この地に俺の居場所はない」
顔を覆う長い指からのぞく眉間の皺。
自身は憂えてやみません。。
こんなはずではなかったのに…
ホロコーストを生き延びたのだから。
第2の人生は此処で切り拓けるはず…
胸踊らせてアメリカの地を踏んだとき、
最初にラースローの目に飛び込んできたのは「自由の女神」像。

だけど、スクリーンでは像が逆さまに写っているんですね。
冒頭のこれ、不穏なさまがありありとです。
パトロンはラースローの才能に憧憬の念を抱いていると語りつつ、
ユダヤ人め、とその差別をちらつかせて
支配しようとしますね。
その支配がえげつない。。
とあるパーティーで、うんと魅惑的な女性がラースローを誘うのだけど、ラースローは振り切るんです。
それを端から見ていたパトロンは…
そりゃあ、ラースローの心は挫けちゃいますよ…
ところが、ラースローの妻は強かった。
身を挺して独りでパトロンの会食の場に乗り込み、とある言葉で撃墜するのです。
その破壊力たるや凄まじく、周りも唖然。
夫の名誉を回復させるというより、
パトロンを社会的に抹殺するというね…
この辺りの描写は、ラースローの妻を演じるフェリシティ・ジョーンズが柔と剛の塩梅が素晴らしくて、200分の長尺の映像の中でも断トツに印象的。
アカデミー賞の助演女優賞にノミネートされていましたが、オスカーでもよかったのでは、、なんて思いました。
そして、
ラースロー・トートは結局、何も報われなかったのかというと、
実は完成した建築物には込められた思いがあり、
その仕掛けとは…
最後の最後に種明かしがあり、
観る者のザワザワをすっと撫でてくれます。
「ああよかった…」
そんな気持ちでエンドロールを迎えられました。
皆さま。
読んでくださり、ありがとうございます。
いつも、皆さまの温かいお気持ちとアクションが励みになっております。
感謝をこめて。