神奈川の一宮里絵の写メ日記「思考を大きくうねらせるもの…」：お色気物語（関内・曙町・伊勢佐木町横浜人妻風俗ヘルス店)

「6歳児は世界のどこでも同じようだけれど、
12歳になる頃には、日本の子どもは ”日本人”になっている」
????映画館のシネマリンで見た、
『小学校～それは小さな社会～』のポスターと、
ハッと胸を衝かれる言葉だらけのチラシ。
観たい観たいという思いが募る中、
やっと観てまいりました。
ああ上映最終日と思ったら、2月に再上映が決まったそう、、
それもそのはず。
私が観た時もほぼ満席、口コミで評判が広まっているみたいで、先週はミニシアターのランキングで1位になっていました。
この作品、ドキュメンタリーだし淡々としてる。
何かの感情を誘導するようなナレーションも音楽もない。
教室で起こる、ありのままの事象を見せられるだけなんだけど、
そこで発せられる人間の表情と言動がいろんな意味ですごくて、胸を抉られます。。

そう、小学校に入学する時には半分幼児の子ども達。
「名前を呼ばれたら、腕をお耳にぴたっと付けて手をあげてお返事してくださいね」
声が小さいと、すかさず「はい元気よく！」
ランドセルは自分の棚にきちんとしまう、
廊下は走らない、右側を歩いてね、
掃除のほうきはお膝より下で動かしてね、
給食の配り方は…


集団生活のルールを教わるんですね。
これは日本では当たり前の教育現場だけど、
海外からみると異質らしい。
でも、自分達が使う教室を自らの手で掃除する、
机や椅子は真っ直ぐに並べようね、
並んだ列は崩さない、横入りしないよ、、
そういう日本人らしさを刷り込まれるの、嫌だと思ったこと一度もないし、
そういう土台、好きだけどな…なんて私は感じたりします。
そして、小学校っていろんな行事がありますね。
音楽発表会や運動会。
はて？自分の時はどうだったっけ？
息子が小学生の時はどうしてた？
自分の何十年も前の記憶を辿ったり、保護者として何を感じたりしてたかな、って思い出したり…
その思い出とスクリーンの小学生が重なって、
微笑ましかったり胸が苦しくなったり。
この作品では、
1年生の演奏会の様子が…
殆どの子どもはピアニカやトライアングルで、シンバルを叩けるのは1人だけ。
オーディションを経て選ばれた女の子、嬉しい嬉しい、わぁ、わぁ…と。
何日か過ぎ、そろそろ皆で合わせてみましょうの場。
皆は結構出来てる…
でも、シンバルの女の子は目が泳いでる…
叩けない。。
先生は皆に訊く「みんな、何で上手く出来るようになった？」
皆が口々に「練習したから！」
先生、つと女の子に尋ねる「どうして叩けない？」
みるみる女の子の顔がこわばる、
何も答えられない…
先生「練習したんですか？」
女の子「して…ません」
先生「あなたは自分でシンバルに立候補しましたね。選ばれたのがゴールですか？」
首を振る女の子。
鎮まり返る教室。
詰める先生。
「責任を持ってください」
ああ、その時の女の子のさま…
あれは恐怖と恥と悔しさがいっぺんに押し寄せた顔つき…
これ、皆にも伝播してるはず。
??
?????「練習をサボるとこうなるよ」
共有させるのですか、
なんて恐ろしい。
こんな思いをしないために、頑張らないといけないんだ。
荒療治だけど、この経験がきっとこの後の…
いやいや、吊し上げでしょ、これ。
トラウマになったらどうするの…
だけどですね、この女の子、演奏会では実にかっこよくシンバルを叩いてました。
そして、帰りの廊下でスキップ。
よかったね、ほんと、よかったね…
1年生でこんな経験するんだもの、
そりゃ6年生になる頃にはたくさん積み上がってるよね。
ああ、小学生ってすごい。
って、自分も小学生の時がありましたが、
なんか今考えると、野生児でした(笑)
学校では校庭で遊び、家にランドセルを置いたら皆で野山を駆け巡り、秘密基地を作って。
誰と誰がこう言ってたとか、自分がその時に感じたこととか、ふと今でも思い出したりするけど、
何で覚えてるのかしら、だってすごく阿保なガキでしたもん。
だけど、この作品『小学校』の
小学生の表情と言葉。洗われるように清々してます。
打算のない駆け引きのないさま。
だからこそ観るほうはいろいろ考えさせられるのかも…
そして、この作品のレビューも賛否両論、
意見はさまざま。
作品と感想、それぞれ面白いです。
ご興味があれば、皆さまも是非…
読んで下さり、ありがとうございます。
夜はまったり穏やかに、温かくしてお過ごしくださいね。
感謝をこめて。