人が人を裁くということ…
2024年8月22日 20:12
「ウチではちょっと、そういう問題作は上映出来ないよ」 保険金詐偽という悪いことをした事実がある。 その容疑で逮捕されたのですね。 映画に出てくる、早朝の逮捕劇。 ものすごい数の捜査員と報道陣。 車に乗せられて、それきり自宅に帰ることなく、死刑判決が確定してしまう顛末を私たちは知っているから、なんとも胸がざわざわして「う…」な気持ちに。 案の定、カレー事件の容疑で再逮捕されてしまうのだけど、 決め手になった後付けの証言がなんとも… 二転三転するんですね。 科学的物証となったヒ素の成分の鑑定が、 最新の鑑定では覆っているとか… 今となって検証される事例が、この映画の中で幾つも提示されるのもさながら、 1番の生々しい事実は、林真須美の夫のインタビューでしょう。 始まりは、いたずら心で微量のヒ素を舐めてみたら入院。 多額の保険金が下りることに味をしめて、 また自分の身体を張って詐欺をはたらく… 何度も何度も。 その様子を悪びれることなく飄々と語る姿。 こうも他人事のように… あまりにもあっけらかんとしていて、 見ているこちらがはらはら… 対して、林真須美を「マミー」と呼ぶ息子の 何処か人懐っこいさまが何とも… 事件と人間。 ドキュメンタリーの面白さは此処にありますよね。 この作品は「林真須美は冤罪なのではないか」に焦点を当てていて、 「じゃあ真犯人は誰?」は敢えて描写していません。 マスメディアによる印象操作。 それによって煽動される現代の魔女狩りのような集団心理。 状況証拠のみで冤罪の死刑囚を生み出してしまうことの危うさ。 それを静かに突き付けてくる映画です。 だけど、この作品だけを観て「冤罪じゃないの?そうだよね!」に思考を寄せることは出来なくて。 でもね、あれこれ考えさせられるのが映画の醍醐味ですものね。 そして、横浜で上映していることに感謝、なのでした。 晩夏というのに暑さはまだまだ… それでも、葡萄が店頭に並び始めましたね。 眼福、眼福。 お休みの間も「みたよ」やマイガールとか… 嬉しくて気持ちがきゅっ、とします。 皆さまに心からの感謝を… ありがとうございます 女の子ページへ http://365diary.net/S1RJOENRL3kveWstb2lyb2tlLzMzMzQ2Nw-- |
店長コメント
横浜ハレ系の人気店が新規開店!「お色気物語」。色気ある素敵な女性たちが集まるお店です。若かったあの頃を甘く、ときには切なく思い出しながら、新しい恋をつむいでいく…そんな物語を思いながら、当店の女性とのひとときを堪能してください。