神奈川の一宮里絵の写メ日記「温かくて切なくて、温かい…」：お色気物語（関内・曙町・伊勢佐木町横浜人妻風俗ヘルス店)

どっかーんのピューンの、ゴゴゴ、どーん！
…そういう映画も好きですが、
しんしんと粛々、くすっと笑って、ほろりとする…そんな映画、大好きです。
キノシネマで上映中の、
『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリデイ』がたまらなく愛しくて。
いちど観て、じわりじわりと胸にきて、
たまらなくまた観たくなり、二度めを観てきました。

温かいだけじゃなくて、ちょっとほろ苦い。
「ビター」なんていうオシャレなもんじゃなくて、
まるで秋刀魚の肝を食べた時の「ややっ、にがーい」の如し。
自分の欠点は自分がよく解っているもの。
そして、欠点ではなくて身体のことで、どうにもならないこともありますね。
他人は其処には触れないようにするもの。
だけど、感情の昂りというか八つ当たりの反抗からか、ズバッと言葉を投げつけるんだもの、観ているほうが「う…」苦い。
苦いと感じるのは、言葉をぶつけられた本人の気持ちを、自分に置き換えて感じたりするからでしょうかね。
キツいなぁ…
それ言うの？って。
で、映画の登場人物は先生と生徒なんだけど、どちらも偏屈でこじれた性格。


それはお互いギスギスするでしょ、
反目し合うでしょ。
だけど、のっぴきならない事情で顔をつき合わせて長い時間を共に過ごすうちに、関わり方が変わってくる。
角が取れて、、でもパキンといきなり取れる訳でなく、溶けるようにゆっくりと丸みを帯びてくるような…

時に偏屈になって敵を作りがちだけど、根っこにはちゃんと情熱があったり優しさがある。
似た者同士だからこそ、それをお互いに知るというね。
ギスギスの角が溶ける過程が実に丁寧に描かれていて、
それは脚本の素晴らしさを役者がより際立たせているんですね。
言葉。間の取り方。佇まい。繊細な表情。。