風俗業界サバイバル事情
生き残りをかける上半期、景気後退であの手この手
一向に上向く傾向が感じられない東海エリアの景気だが、長引くこの不況でも頑張っているお店も数々存在している。今回は、そんな厳しい中で生き残りを賭けて頑張っている風俗業界最前線をレポートだ。
以前まで賑わっていた繁華街も
閑散としているようだ
無駄な経費を抑え料金に転嫁しない
年度末を何とか乗り切った感もあるが、依然予断を許さない状況が続く、東海エリアの経済状態ではあるが、そんな中でも風俗業界でもこの不況をものともしないお店があるという。今回はそこを直撃してみた。
「正直、売上自体は減少していますが、最盛期の10%減ほどで下げ止まっています」こう語るのは、名古屋市内と三河エリアに店舗展開しているデリヘル店「A」グループのオーナー、Tさんだ。Tさんによれば、やはり昨年の10月以降、次第に売上は減少したといい、特に通常の繁忙期である年末年始は顕著に売上が減少したという。
では、その減少した売上をどのように補填したかをTさんに聞いてみると、
「まず、経費をどこまでカットするかを考えましたね。それこそ広告費用もそうですしね」と、サービスの低下を防ぐため、安易に料金引き下げ、ユーザーへの転嫁はせず、できることから切り詰めたという。また、この不景気がどこで下げ止まって、客離れの影響がどこまで広がるのか、体力分析する毎日なのだという。その結果、利益が薄くなるのを承知で、ロングコースの割引率を上げ、下がる一方の集客率を防いでいると話してくれた。
逆境をバネにする新たな展開に期待
この不況の影響で、現在風俗業界で働きたいという人が増えている。男性、女性スタッフ、またこのエリアよりも深刻なエリアからの応募も多いという。
「面接の問い合わせは全国からあります。それこそ北は北海道、南は九州までね」と前述のTさんは語る。年齢も18歳~50歳までと幅があるといい、豊富なエントリーの中から選べる状況なのだという。
また、業種によっても大きく売り上げが異なるようで、会社の接待交際費が認められていた業種、キャバクラやセクパブなどの非ヌキ系では大きく売り上げを落とし、錦三、栄周辺では昨年から100軒以上の飲食店が閉店したと言われている。しかし、もともと個人客が多い業種、ヘルス、デリヘルでは出張客が減少したため、一元客は減少しているものの、大きく落ち込んでいないという。昔からの根強いファンに支えられているお店では、この不況の影響を最小限に食い止めている。不況でもやはり必要な人には必要なサービスなのだ。
それらのことからも、こうした先行き不透明な時期においては、目先の利益も大事だが、今まで以上に、よりしっかりとしたサービスで、まさに疲れた心と身体を癒してくれるお店が、この先も生き残るのではないだろうか?