体力と対応力が試される!!
デリヘルドライバー体験記
夜のアルバイト
雇用不安など不景気の影響で風俗業界で注目されつつある仕事がある。
それが「デリヘルドライバー」だ。例えば、昼間は普通にサラリーマンで、
夜はデリヘルドライバーといった二足のわらじを履いている人も少なくない。
今回はそんな「デリヘルドライバー」に編集部員が密着取材を敢行!!
安全かつスピーディーに
女のコを届けるのだ
仕事の流れを聞き緊張がピークに…
何はともあれ現状をレポートするべく、今回は名古屋市発・デリヘル「ミニスカGALS」の協力の下、デリヘルドライバーの体験取材を敢行。同店は超ミニなスカートを履いて出張してくれると大人気のお店だ。
3月某日深夜0時、同店事務所へ向かうと出迎えてくれたのは、同店の店長と、この道4年目のドライバーTさんだ。今回はこのTさんに密着するのが取材目的だが、同行する前に一連の流れを聞くコトに…。
基本的には事務所での待機から女のコを指定された場所へデリバリーをするのがお仕事であることは言うまでもないが、お客さんからオーダーを受けてから迅速に女のコの手配、コースの設定、料金の確認、集金などなど、とにかく細かい部分まで神経を使う。また指名予約の状況により、時間や場所、混み具合によって、クルマで待機する場合もあり、体力や臨機応変さも求められる。さらに繁忙期において同店では、ドライバーが電話受付を兼ねる場合もあり、何より、安全に女のコを送り届ける義務があるので、緊張の連続なのだという。
こうした業務内容の話を聞いているうちに、編集部員も不安と緊張が高まってきた。すると1本の電話が鳴り「じゃあ行きましょうか」とTさん。ここですでに緊張も一気にピークに…。
0時30分、密着して初めての仕事が入る。まずは名古屋市内の事務所をTさんと出発。女のコを直接自宅近くまで迎えに行き合流、そのままお客さんが待つ栄のホテルへ向かう。その間の車中では、女のコとTさんが楽しく談笑をしている。Tさんは「女のコとのコミニケーションを大切にしています」とその極意を語ってくれていたが、まさにそのままの仕事ぶりであった。デリヘルドライバーは女のコと2人っきりになる機会が多い仕事なので信頼関係が大切なのだ。
他の雑務もこなす縁の下の力持ち!!
そうこうしている内に目的地のホテルへ到着。フロントで店名を告げて、いざお客さんの部屋の前まで同行。心の中で「本日はありがとうございます」と念仏のように同じ言葉を繰り返し、ドアを開けようとすると、Tさんが「ここからは僕がやります」と言われ交代…。丁寧な言葉遣いと、スムーズなお金のやり取りが行われている。お店にとって一番大事なポイントでもあり、緊張する瞬間だ。
こうしたやり取りを1日8時間の勤務時間のうち、平均10回以上をこなすというから、ハードワークとしか言いようがない。
お客さんのファーストコンタクトが電話で顔が見えない上に高単価のサービス業でもあるので、時間厳守は当たり前、信用第一、手違いは即トラブルにつながりかねないという。しかも、デリバリーするエリアは豊橋市や三重県の津市の時もあり、気が休まる時間がないな、というのが記者の正直な感想だった。
ちなみに同行したTさんは、正社員としての勤務でまさにプロフェッショナルだが、この年末年始に不景気のあおりからか、デリヘルドライバーのアルバイト面接が増えたという。実際に2月から2人のアルバイトを週末に雇っているといい、そのうちの1人はお昼は派遣社員で、夜はデリヘルドライバーをするという二足のわらじを履いている20代の男性ということだが、今後の世の中の動向いかんでは、こうした夜や週末のアルバイトをする人も増加すると予想される。
いずれにせよ、「究極のサービス業」といっても過言ではないフーゾク業界だけに求められる体力や現場での対応力が試される仕事ではある、というのが今回の核心といっていいだろう。