男性スタッフに応募多数
派遣切りで業界デビュー!
今後半年は増加傾向か
年末年始の報道にある通り、現在100年に1度と言われる不況のまっただ中で、風俗業界にもこの影響を受けて、少なからず動きがあるようだ。今回はお店側の立場から見た現場レポートをお届けしよう
派遣切りに遭いこの冬風俗業界で
働くことになったというBさん…
昨年9月以降増加
デリヘルスタッフ
派遣切りという言葉がもはや耳慣れない言葉でなくなった昨今、1万人以上が職を失ったと言われる愛知県では、風俗業界でもその影響があるようだ。
「12月の契約満了前後にウチへ6名の派遣社員という男性の方が面接に来ました」
そう語るのは名古屋で系列店を数店持つデリヘル「L」のAさんだ。Aさんは以前、ちょうど万博開催の2005年前後には、スタッフ不足で身体を壊したというほどの苦労を味わい、スタッフの定着にはかなり腐心していたというが、この派遣切り騒動で男性、女性スタッフともに面接が増加していることで、世の中の流れを実感しているという。
「正直、3名の男性の方はお断りしました。さすがに全員採用というワケには…」と、少し苦い表情も浮かべていた。
こうしたケースは、他のお店でも増加しており、昨年の9月以降、急に流れが変わってきたというのが本筋のようだ。男性スタッフ希望者の志望動機はやはり、賃金の良さということだが、未経験者がほとんどで、年齢も高めの場合が多く、体力勝負ともいえる風俗業界で、経営者は教育に腐心する毎日が続いているという。
普通の人が普通にお店で働いている
一方、企業が業務を縮小せざるを得ない状況の中で、残業代やボーナスカットの穴を埋めるべく、パート感覚で風俗業界で働く人も増加傾向だ。これは男女問わずその傾向がある。
女性スタッフはお伝えした通り、定時で正業を終えた後、3時間ほどお店に勤めるケースが多く、平均2人~3人を接客しているという。中には、深夜まで頑張るOLさんもいて、この数ヶ月の勤務で正業である会社を退社してしまったケースもあるのだとか。
そして、男性スタッフのアルバイトということで、深夜のデリヘルドライバーをしている人も少なくない。車は自家用車を持ち込みで、完全歩合制。お客さんの支払う交通費がそのままアルバイト代になるケースも多く、貴重な現金収入になっているという。
こうした状況がいつまで続くかは予測も難しいが、今回の取材で分かったのは、普通の人が普通に風俗業界へデビューしているということだ。いずれにしても、需要と供給、また世相を実感できるシーズンといえよう。